とことん、トントン    ~実験結果と日常をつなげよう~

音を出して調べよう

実践のウリ

私たちの生活は,様々な音であふれています。そんな音と音を出した物の震えについて
追究します。たくさんの楽器を鳴らして得られた実験結果と,日常生活で音が出る場面とを
関係づけて考えることで,新たな価値を見出していきます。

めざしたいコミュニケーションの姿

音が出ているときの楽器の様子と日常生活で音が出る場面を
つなげ,新たな価値を見出す姿

本時のねらいと展開

ねらい

音が出ているときの楽器の様子を調べて記録し共有することで,
音が出ているときには物が震えていることを捉え,表現することが
できる。              (思考力,判断力,表現力等)

展開

1.前時をふり返り,課題を確認する。

<音が出るとき,楽器は震えているのかな>

2.予想をたて,実験する。

3.結果を共有し,考察する。

4.まとめる。

5.日常生活とつなげる。

実践例(意図・取組)

 前時は,ストロー笛を制作し鳴らす活動を行いました。音が鳴っているとき,ストロー笛は
どうなっているかを尋ねたところ,「ふるえている」「くちびるに震えが伝わってくる」などと
口々に答えていました。そこで課題を<音が出るとき,楽器はふるえているかな>と設定し,
ストロー笛以外の楽器も同じように震えているか,調べることになりました。

 用意した楽器は,ピアノ・ウクレレ・トライアングル・鉄琴・トーンチャイム・シンバル・
和太鼓の7種類。「どの楽器も」音が出ているときに震えていることについて捉えられる
ように,たくさんの楽器を用意しました。また,楽器がたくさんあることで,おのずと結果の
共有場面での交流が生まれると考えたからでもあります。

 楽器を鳴らしながら,目で見て,手で触れて,粒の動きで震えを確認していきました。
「音を大きくすると,よく震えるよ」「低い音の方が,よく震えるんじゃない?」など,
気付いたことを交流しながら,実験を進めていました。結果の交流場面においても,実験
できなかった楽器の結果を聞いたり,気付いたことを聞き合ったりする姿が見られました。

 「音が出るときは,どの楽器も震えている」とまとめたあと,授業者が「音が出るときに
震えるのは楽器だけなのかな?」とたずねました。このような一般化を促す発問をする
ことで,実験結果と日常生活における音が出る場面とをつなげられると考えました。

 「机を叩くとバンと音が出る。そのとき,机は震えているよ。」「声を出しているときに,
のどに手を当てると震えているね」など,日常の音と震えを関係づけていく姿が見られ
ました。最後に,音の出ているスピーカーの上に粒を置き,ピョンピョン粒が飛び跳ねる
様子を観察した後,「どんな物でも,音が出ているときは震えていると考えられる」と
まとめました。

成果と課題

成果

7種類の楽器を用意し実験したことで,「どの楽器も…」とまとめる
ことができました。また,多数の楽器があることで実験できなかった
楽器結果を聞いたり,気付きを共有したりする必要感が生まれました。

一般化を促す発問を行ったことで,「ストロー笛は…」→
「どの楽器も…」→「どんな物でも…」と,日常生活で音が出る場面と
物の震えをつなげ,新たな価値を見出していきました。

課題

このコロナ禍による,一単位時間=40分間に加え,
たくさんの楽器を用意したせいで,予定時間をオーバーして
しまいました。タイムマネージメントについて,課題が
残りました。