見立てコミュニケーション

ギコギコクリエーター

実践のウリ

 のこぎりで板を切って組み合わせる工作題材です。実際の材料である板をいきなり切るのではなく,まずはA5サイズの紙を分割して組み合わせることで「見立て」の練習をします。自分の表したいものを,すんなりと見つける子供もいれば,なかなか納得のいく形を見つけられない子供もいます。本実践は困り感のある子供を中心に周りの友達が考えを伝え,その中から自分なりの最適解・納得解を見つけることをねらいとしました。

めざしたいコミュニケーションの姿

「見立て」ができていない友達や,表したいものを決めきれていない友達に,班やクラス全体でアドバイスする姿

本時のねらいと展開

ねらい

分割した紙片を組み合わせ,自分の表したいものを見つけることができる。

展開

①A5サイズの裏紙を6~7本の線で分割する ②課題をつかみ考えをもつ ③聴き合う ④まとめる

実践例(意図・取組)

 題材の目標の一つは,のこぎりの扱いに慣れることです。しかし,「切る」だけでは子供の創作意欲がわかないので,切ったものに意味をもたせて木片をつなぐことが本題材の要点と考えます。
 本時は,無意識に分割した形を組み合わせ,動物や人間など具象的な形を見立てる造形活動を行います。計画が無いまま,いきなり板を切ることは児童にとってハードルが高く,失敗を恐れて思い切り製作できないことが予想されます。そのために,練習として紙を使って面を分割したり,組み合わせたりすることで,自分の表したいものを見つけられるようにしました。
 手立てとしては,紙片操作の時に色画用紙の台紙を敷くことにしました。紙片が見やすくなり,かつ台紙を回転させることができるからです。そうすることで見立てを行いやすくします。また,見立てができず困っている友達や自分の見立てに満足できていない友達に,班やクラス全体でアドバイスすることで自分の表したいことを見つけられるようにしました。

成果と課題

成果

20名ほどの子供は自力で,10名ほどの子供は友達のアドバイスを得て,全員が表したいものを決定することができていました。

課題

困り感のある子供が何について困っているかを友達に伝えられず,何についてどのようなアドバイスをすればよいか分からない子供もいました。