伝統文化を楽しもう

音読劇をしよう  ~狂言 柿山伏 「柿山伏」について~

前時までに狂言について動きや声などの表現方法について感想を交流し,狂言のおもしろさを話合いました。本時は表現方法からくるおもしろさに加え,昔の人のものの見方や考えを考えることで,狂言の内面的なおもしろさについても考えていきます。また,単元の終末に行う音読劇に向けて新たな視点で狂言をとらえることで,より豊かな表現ができるようにしていきます。

めざしたいコミュニケーションの姿

狂言について,多様な考えを出し合う姿

本時のねらいと展開

ねらい

狂言「柿山伏」について理解を深め,山伏と柿主の人物像を想像することを通して,昔の人のものの見方や考え方についての理解を深めることができる。
(知識及び技能)((3)我が国の言語文化に関する事項 イ)

展開

課外 「柿山伏について」を読み,自分の考えをまとめる。
① 自分の考えをグループで交流する。
② 交流したことをもとに,クラス全体でワールドカフェを行う。
③ 全体で話合い。
④ まとめ・ふりかえり

実践例(意図・取組)

本時は昔の人のものの見方や考え方を考え,自分たちの音読劇につなげていく授業です。
授業の導入で課題とともに,本時の流れ(グループからワールドカフェ)や最終的なゴールの姿(昔の人のものの見方や考え方を知り,音読劇に取り入れる)を全体で共有することでなるべく教師の出場を減らし,子供が主体になるような授業にしました。
まず,家庭学習で考えた自分の考えをグループで交流しました。グループ内で①司会役②意見を出す役③意見をつなげる役④意見をまとめる役の4つの役割分担をして話合いをしました。その際,話合いに集中させるためにメモを取ったり,ノートを見たりせず行いました。自分の考えの根拠を示すときのみ,教科書(叙述)を示すようにしました。

次に,まなボードに各グループ一番の考えを書き,ワールドカフェ形式で交流を行いました。子供は,交流後,各グループの意見を持ち寄って自分たちのグループの考えと比べながら質問を考えたり,自分たちの意見を変化させたりしていました。

子供は終末には「人間の賢さや愚かさが今と変わらない。」「柿ぐらいと思っていたけど食べ物の大切さは今と違う。」など,今と昔の共通点や相違点を考えていました。また,「罪を隠す必死さを音読劇で表したい。」と音読劇に生かそうとする姿も見られました。

成果と課題

成果

・導入で役割やゴールの姿を全体共有することで,見通しをもつことができ,主体的に話合いを進めることができました。

課題

・考えの深まりが見られないグループもあったので,コミュニケーションスキルを掲示するなど,視覚的な支援を行うことでより深まりのある話合いができるのではないかと思いました。
・家庭学習での子供の考えを教師が把握していたので,出場を考え,深めるための発問を入れることができたのではないかと思います。そうすることで新たな視点やより深まりのある話合いにできたと思いました。