ルーブリック評価 はじめました!

雨水の行方と地面の様子

めざしたいコミュニケーションの姿

集団の中で、多様な考えを出し合い共通点・相違点を確認し合う姿(共通点・相違点を理解して聞く)

本時のねらいと展開

ねらい

水たまりができる場所はほかの地面よりも低くなっていることを確かめるための実験方法について考えることができる。

展開

1.前時を想起する。
2.実験方法をグループで考える。
3.グループごとの実験方法を全体共有する。
4.実験方法を決める。
5.学習について振り返る。

実践例(意図・取組)

めざすコミュニケーションの姿にせまるための手だてとして、全く考えの異なる児童同士や考えをもてていない児童同士のグループでは、よりよい実験方法を発想するのは難しいと考えたので、同じような考えをもった児童同士でグループを作り話し合わせました。また、めざしたいコミュニケーションの姿にせまりながら、教科のねらいを達成するために、ルーブリック表を児童に提示してから実験方法を決める話し合いをさせました。ルーブリック表の評価観点は、S:「水たまりができるところが、まわりより低くなっていた時、実験結果はこうなるはずだ。」という見通しをもって実験方法を決め、全員がそれを具体的に説明できる。A:「水たまりができるところが、まわりより低くなっていた時、実験結果はこうなるはずだ。」という見通しをもって実験方法を決めることができる。B:実験方法を決めることができる。C実験方法を決めることができない。としました。
 実際の話し合いでは、あるグループでは、A児の考えた実験方法に他の3人が納得し、話し合いの序盤に実験方法が決まりました。その後、ルーブリック表に従って、順番に実験結果の予想を聞き合い、全員が説明できるようにしていました。そのため、全員が納得して実験方法を決めることができ、グループの自己評価もSでした。
 別のグループでは、B児が中心になって話しをしていたが、結果的に他の児童の考えを取り入れることなく強引に実験方法を決めていました。グループの自己評価はSとしていたが、C児のふりかえりには、「みんながSだというのでSにしたが、自分はAだったと思う。」と記述していました。

成果と課題

成果

・同じような考えを持った児童同士が話し合うことで、スムーズな話し合いができているグループが多かった。
コミュニケーションの力に合わせて、意図的なグループで話し合わせることは有効だと考える。
・ルーブリック表をあらかじめ提示することで、話し合いのゴールが意識できていた。そのため、教科のねらいから外れない話し合いができていた。

課題

・ルーブリック評価について教師の見とりと児童の自己評価に、差があった。
自分たちの話し合いをふり返る場面などを設定し、客観的に自己評価できるようにしていきたい。