目的に合わせて伝えたい内容を決めよう〜学校紹介〜

ようこそ、附属小学校へ! This is our school.

めざしたいコミュニケーションの姿

Phase 1 新任の先生などに附属小学校について紹介しようとする姿 (自分の考えを相手に話す)
Phase 2 教師の話を理解しながら聞いて自分の考えを整理・形成する姿 (共感したり理解したりして聞く)

1学期の間、「新任の先生に附属小学校を紹介しよう」というゴールを達成するために、各レッスンの学習を積み重ねてきました。本単元ではいよいよ、そのゴールに迫ります。グループでどの先生に、何を伝えたいかを考え、それぞれの伝えたいテーマに沿ってマップを作りました。本時では、マップをもとに、伝えたい内容を整理・形成する場面です。マップを作ることで拡散した情報の中から、何を選択し、どう伝えるかを子供たちが考えます。

本時のねらいと展開

ねらい

新任の先生に紹介したい内容について、教師の話を聞いて自分の考えを整理・形成する視点に気づき、適切な表現を選択して伝えることができる

展開
  1. あいさつ、Small Talk
  2. 課題を知る
  3. 伝えたい内容を選ぶ視点に気づく
  4. 学校紹介を伝え合う
  5. ふりかえり

実践例(意図・取組)

Crown Jr.では、学期ごとに学習のゴール(JUMP)が設定されており、各Lessonの学習を積み重ねることで、JUMPのゴールを達成できるような仕組みになっています。1学期のゴールは、「新任の先生に附属小学校を紹介しよう」です。コロナ禍で様々な行事や活動が制限される今だからこそ、改めて学校の良さを感じてほしいと願い、このゴールを設定しました。
本時では、グループで作成したマップをもとに、自分の伝えたい内容を整理・形成します。マップには、伝えたいテーマから考えた情報がたくさん並んでいます。その中から、伝える相手や目的に合った情報を選び、内容を決めていきました。まず、マップをもとに、まずは自分で伝えたいことを英語で言ってみます。当然のことながら、子供たちはうまく話すことができません。そこで、教師のモデルを見せました。今回のモデルは「伝えたい内容を整理・形成するためのプロセスを見せる」ためのモデルです。教師が用意した卒業式のマップを見せながら、ALTとやり取りをしました。たくさんある情報の中から、「附属小のすごいところを知ってもらう」ために、「卒業式の歌」を選び、We sing songs.と話すまでのプロセスをモデルとして示しました。
モデルを見た後、子供たちは伝えたい内容を選び、もう一度英語で表現しました。教師のモデルを見せることで、内容を決める視点に気付くと同時に、どのような表現を使うと良いかにも気付くことができました。自分たちの目的に合った内容を選び、これまでに学習した表現を使って表現しようとする姿が見られました。

成果と課題

成果

・内容を決めるためのプロセスをモデルとして見せたことで、子供が自分たちの目的に合った内容を選ぶことができました。

・これまでに学習した表現(We have〜.など)を使って話すことができました。

課題

・モデルを見せる際、言語材料を板書してしまったために、子供が自分の使える表現の中から適切なものを選ぶのではなく、教師の示した言語材料を使って話していました。