ねらえゲーム いくつおおいの?

のこりはいくつ ちがいはいくつ

めざしたいコミュニケーションの姿

求差であることをブロック操作や言葉を使って、自分の考えを伝える姿 (筋道立てて伝える姿)

 単元を通して、ブロック操作と言葉を結び付け、ペアや全体の場で自分の考えを話すことを行っていきます。本時では、学習で経験したことのある玉をかごの中に入れる「ねらえゲーム」を取り上げ、どちらが勝ったのかを問題場面に設定します。どちらのチームが勝ったのかを全体で共有した後で、いくつ多いのかを考え、学習を進めていきます。児童にとって身近な「ねらえゲーム」を取り上げることで、解決したいという思いをもち、求差の場面を考えることができます。そして、「ねらえゲーム」をした経験をもとに、ブロック操作や言葉を使ってペアや全体で自分の考えを話すことで、めざすコミュニケーションの姿に迫れると考えます。

本時のねらいと展開

ねらい

求差の場面としてとらえ、ブロック操作や減法の式に表し説明することができる。

展開

①身近なゲームを通して、学習の課題をつかむ。

②ブロック操作や言葉を使い、自分の考えをもつ。

③ブロック操作をして、ペアや全体で交流する。

④学習のまとめとふろかえりをする。

実践例(意図・取組)

 本時では、算数の学習で何度も行った「ねらえゲーム」をもとに、問題場面を設定しました。身近なゲームを問題場面にしたことで、前時との違いに気づき、2つを比べる場面をとらえることができました。児童にかごの中にある玉を操作させ、赤と白の入ったどちらのチームが勝ったのかを共有しました。その後、「いくつおおいかな」と児童と本時の課題を設定し、学習を進めることができました。ペアで交流する場面では、ブロックを2列に並べ、差の3個を手に取り「だから、赤が3個多いです。」と言葉と操作を結び付け、いくつ多いのかを説明する姿が見られました。
 1対1対応したブロック操作であることに気づかせるために、ブロックをどのように動かすのかを問いかけました。ブロックを寄せた操作を行った児童の考えを取り上げ、その理由を全体に聞くことで、「こうやってくっつけた方が分かりやすいね。」「この方が比べやすいよ。」と1対1対応させることに気づき、ブロックを寄せた操作と言葉を使い、説明していました。しかし、1対1対応できたブロックを動かすのか、1対1対応できなかったブロックを動かすのかを考える際には、思考とブロック操作の複雑さがあり、説明する児童に差が見られました。

成果と課題

成果

・ブロック操作をすることで、ブロックを寄せて1対1対応させることにも気づき、そのことを根拠にして話すことができました。

・単元を通して話す機会を設けてきたため、ブロック操作や言葉を使って、自分の考えを話す姿が見られました。

課題

・ブロックを並べ、2量を比較することはできるが、求差の場面をブロック操作して説明することには個人差が見られました。

・引き続き、分かりやすい友達の説明の話型の提示をして、ペアや全体で説明をするという経験が必要であると感じました。