友達と同じところやちがうところは?

「 しょうかいしたいな いちばん遊んでみたい昔遊び 『言葉で遊ぼう』『こまを楽しむ』他 」

 自分がいちばん遊んでみたいこまについて,なぜそのこまで遊んでみたいのか,その理由を友達に伝え,一人一人の感じ方の違いに気付く授業場面です。グループ交流では,全文シートを挟んだまなボードを使用し,叙述に線を引いたり,自分が選んだ理由が書かれた付箋を貼ったりしながら交流しました。また,交流する際,聞き手は,質問して情報を引き出したり,自分とどんなところが同じか,または違うかを伝えたりしました。

めざしたいコミュニケーションの姿

選んだ理由が自分と似ているか違うかを理解して聞く姿(Phase2:共通点・相違点を理解して聞く姿)

本時のねらいと展開

ねらい

自分がいちばん遊んでみたいこまについて,友達と交流して,一人一人の感じ方の違いがあることに気付くことができる。【思考力,判断力,表現力等】

展開

1.課題をつかむ。

<いちばん遊んでみたいこまの理由について、友だちと同じところやちがうところはどこかな?>

2.グループで交流する。(同じこまを選んだ者同士)

3.全体で交流する。

4.本時をまとめ,ふりかえる。

実践例(意図・取組)

 コミュニケーション力を育成するにあたり,単元を通して,いちばん遊んでみたいものについて理由を伝え合う活動を,第一教材・第二教材・自分の選んだ昔遊びで行いました。本時は,第二教材「こまを楽しむ」です。特に,「理由」を伝え合う活動では,「同じこま」を選んだ者同士でグループ交流をしました。自分の選んだ理由との違いに気付きやすくするためです。その際,どのような意見が出ていたかを視覚的に児童が把握できるよう,全文シートを挟んだまなボードを活用しました。そして,自分が選んだ理由が書かれた付箋を貼ったり,理由の根拠が書いてある叙述に線を引いたりして交流しました。こうすることで,自分が選んだ文や理由と同じだったのか,または,違っていたのかが可視化できて分かりやすかったです。しかし,そのことをどのように伝えればよいのか分からない児童も多いので,話型も示しました。グループ交流でも,その後の全体交流でも,まなボードを見ながら話型も参考にして発表できるので,自分と友達の共通点や相違点を意識して発言しやすかったです。授業後のふりかえりでも,グループ交流で友達と同じこまを選んだことを書いた児童のふりかえりでは,どこが「同じ」,または,「違って」なのかを意識したものが,全体交流を通して自分が選んだこまと違うこまのよさに気付いたことを書いた児童のふりかえりでも,理由を具体的に書いたものが多かったです。
 また,グループ交流では,聞き手は話し手に質問するようにしました。より多くの情報を聞き手から引き出すためです。しかし,まだ話合いの形式に慣れていないため,どのタイミングで質問すればよいのか分からない児童が多い状態です。そこで,話合いは司会者シートをもとに進め,司会進行表の中に質問の時間をとることで,質問する場面を設けました。ただ,こちらについては,質問する力に差が出ました。前単元で学習した質問のしかた「5W1H」をもとにしましたが,友達の意見からどのように質問すればよいのか分からなくなってしまった児童もいました。今後,国語科の学習はもちろん,他教科でも質問する機会を与え,その都度ふりかえりをしながら価値づけていく必要があります。

成果と課題

成果

・課題が<いちばん遊んでみたいこまについて,友達と同じところやちがうところはどこかな?>となっており,グループ交流で何を聞くのか,観点がはっきりしていたため,聞く必要感がもて,共通点や相違点を意識しながら友達の意見を聞くことができました。

・共通点や相違点をどのように友達に伝えればよいのか話型を示したことで,「〇〇さんと理由がちがって~。」等,共通点や相違点を意識した言い方ができる児童が多かったです。

・司会者シートを用いたので,進行の見通しがもて,どのグループも迷うことなくグループトークを進めることができました。

課題

・グループ交流をする際,一人ずつ違う色のペンで全文シートの叙述に線を引かせると,誰と選んだ叙述が同じなのか違うのかがはっきり可視化でき,分かりやすかったのではないかと思います。

・質問する力に差が見られました。質問することが苦手な児童から質問する等,質問する順番にも配慮していく必要がありました。

・友達への質問に対してふりかえりを行いましたが,基準があいまいだったため,自分の実力以上に高く評価する児童がいる一方,自分の実力よりも低く評価する児童もいました。また,ふりかえりの主語が誰なのかを教師が押さえなかったため,児童は,自分のことなのかグループのことなのか分からなくなってしまいました。このことから,誰にとっても客観的に判断しやすい基準が必要だと感じました。