単元の学習問題・計画の作成は「クラゲチャート」が便利!

ごみのしょりと利用

めざしたいコミュニケーションの姿

集団の中で、多様な考えを出し合い、共通点・相違点を確認し合う姿、考えの共通点や相違点を確認し合う姿

わたしたちのくらしに直結する「ごみ問題」。前単元「水はどこから」に引き続き、くらしにかかわる学習を行いました。本時は、単元の第2時。予め自分で考えておいたごみに関する疑問をグループで出し合い、全体交流の場で単元の学習問題を設定する授業でした。今回はその学習問題を作るだけでなく、そこからみんなで話し合い、どうすればスムーズに学習を進められるか、自分たちで学習計画を立てるところまで展開しました。

本時のねらいと展開

ねらい

ごみのゆくえを考えることを通して単元の学習問題を作り、

学習計画を立てることができる。

展開

①課題をもつ

②ごみのゆくえについての疑問を班で話し合い,考えを深める

③全体で交流し,単元の学習問題についての考えをまとめる

④学習計画を立てる

⑤まとめとふりかえり

実践例(意図・取組)

本単元を通して、コミュニケーション力育成のために、家庭や学校、店、地域など、様々な立場で考え、各々の言い分を交流していく場面を設けました。また、より説得力のある意見交流ができるように、出会う資料をできるだけ児童がイメージしやすく思考しやすいものを提示するように心がけました。そして、本単元の終末では、いろんな立場から出し合った複数の考え方を基に、「今から、自分に、自分たちにできること」を最適解として導けるような場面を設定し、活発な意見交流ができるようにしました。
実際の本時では、単元の学習問題を設定し、その解決に向けて計画する活動を行いましたが、思考ツール「クラゲチャート」は自分の考えを整理し、さらにグループでの練り上げを効率よく実行させるのに有効でした。グループ学習では、自分で考えておいた疑問の付箋を紹介し合い、互いの共通点や相違点を洗い出しながら全体交流の場に向けて整理していくことができました。各グループのクラゲチャートを代表者が報告する全体交流では、キーワードを確認しながら、みんなが納得した形で学習問題を設定し、学習計画もスムーズに決めることができました。
このように思考ツールを活用したことで、学習の見通しをつかむだけでなく、思考を整理することにも有効であったと言えます。

成果と課題

成果

・思考ツール「クラゲチャート」を通じて、自分で、グループで、全体でまとめる際に、スムーズに整理する姿が概ね見られました。

・単元の学習問題をみんなで設定し、学習計画を考えるまでの流れをつかんで、児童が主体的に進めることができました。

課題

・グループの話合いでは、疑問を分類、整理する際に、制限時間にうまくまとめられなかったところもありました。「ファシリテーションスキル」も含め、話合いの質を高め、まとめるためのモデル提示や話合いの経験が必要であると考えます。