知識を手に、観察・観察・観察!!

実践のウリ

限られた学習時間でも充実した学習にするために、学習内容を「家でもできること」と「学校でしかできないこと」という視点で見直し、理科ならではの「実体験」を重視したものに再構成しました。本実践では「本物の観察」に重点を置き、「メダカのオスメス鑑定会」「卵観察会」を行いました。

従来

ねらい / めざしたい姿

観察を通してオスメスの違いに気づく、卵の中の変化について理解を深める

展開

1.オスとメスのメダカを比較しながら、それぞれの特徴をつかむ 2.卵の観察を通して、卵の中の変化の様子を理解する。

 

課題

・従来の流れを行うための十分な授業時数が確保できない。

実践例
(実践の意図、具体的な手立て、実際の様子など)

限られた時間の中で「理科としての大切な学び」を行うために、学校でしかできない「本物に触れる学習」に重点を置くことにしました。
まず、「オスメスの違い」「卵の中でどのように変化していくか」の知識は、事前の家庭学習で行います。授業はその知識を生かす場として考え、「オスメス鑑定会」「卵観察会」として設定しました。子供が家庭学習で得た知識を生かして、「本当に鑑定ができた!」という経験、メダカの個体差による鑑定の難しさ、視点を明確にして卵を観察する姿勢などを身につけられるようにしました。
「オスメス鑑定会」では、はじめに図でオスメスの違いを確かめた後、1匹ずつメダカを入れたビーカーを配布し、オスメスの鑑定を行います。知識のある子供は自信満々で鑑定を始めます。しかし、メダカの個体差による微妙な違いに、子供は「思ったより難しい!!」と言いながら、鑑定に悩んでいるようでした。「卵観察会」では産卵当日~孵化直前までの卵を20個ずつ用意し、子供が好きな日数の卵を自由に観察できるようにしました。事前に知識があることで、「心臓の動く様子を見たい」「生まれてすぐの様子が見たい」と限られた時間の中で視点をもって観察を進めている様子でした。

成果と課題

成果

 

・事前に知識があるからこそ、メダカの個体差・多様性まで感じ取ることができました。

・卵の観察も、子供が意識的に産卵から何日後の卵を見るかを考え、観察を行っていました。

 

課題

・特に卵の観察で「泡だけの卵だったものが、だんだんメダカになっていく」という変化から感じる、命の神秘に対する「感動」が、予習してある分だけ薄まってしまったように思えました。