時短!かんたん!意見こうかん!で好感!! ~もっと交流して考えを深めたいのが本音です…~

実践のウリ

従来の授業の流れでは,グループでの資料読み取りやまなボードにまとめる時間を十分に保障し,さらにその結果をワールドカフェ方式で,他グループと交流し合うという流れで,考えの深化や変容を図っていました。しかし,その時間を十分に確保すると,より密な交流となってしまうおそれがあるため,一つ一つの活動をお互いの距離を保ちながら制限する学習形態にしました。

めざしたいコミュニケーションの姿

多様な考えを出し合う姿 考えの共通点や相違点を確認し合う姿

本時のねらいと展開

ねらい

・前方後円墳の全国分布の資料を通して,大和朝廷が近畿地方を拠点として勢力を伸ばしていったことを理解する。

展開

 

①前方後円墳の全国分布から考えられることを,4人グループで交流しまなボードにまとめる。(5分)
②ワールドカフェ形式だと時間がかかるため,ギャラリーウォーク形式にして黙々と考えを見回る。(2分)
③全体の場でポイントを解説し,グループ活動を評価する(3分)

実践例(意図・取組)

 資料読み取り,まなボードでのまとめを短縮するとともに,グループでの話し合い,まとめ,交流をするまでの過程を,従来の時間よりもコンパクトに設定することで,より簡潔により効率的にできるようにします。そのため,一つ一つの活動の時間を,3分の2程度にして取り組ませました。そうすることで,密を避けながらも,友達とのコミュニケーションを大切にしながら考えを深められるような場の設定を意識しました。
 まず,前方後円墳の全国分布の資料(拡大版)を各グループに渡し,その資料から考えられることを,グループの記録者が友達の意見をまなボードにまとめていきます。自分の考えを伝える際には,できるだけ距離を保つように促しました。次に,そのまとめたものを机上に置き,あとは密を避けながら,空いているところ,空いているところへとまなボードを見て回ります。その後,自分の席に戻り,改めてその資料から考えられることを自分のノートにまとめます。さらに,そのまとめたことと教師の解説とを比較しながら,自分の考えの深まりや変容を図りました。
 結果として,一連の学習活動での時間を短めに設定することで,端的に簡潔に話をしようとする姿が多く見られました。

成果と課題

成果

・限られた時間の中でも,「近畿地方に前方後円墳が集中しているということは,ここに大きな勢力があった」「瀬戸内海にも多く分布しているということは船などの交易があった」「九州~東北南部まで広く勢力を伸ばしている」など,子供はおさえておきたいポイントに気付いていました。
・多様な考えを交流することで,資料読み取りの幅を広げ,考えに深まりや変容をもたらすことができました。

課題

・Keep Distance の配慮を踏まえた授業展開でしたが,条件(グループの一人が責任をもってまとめる際に距離を保って話し合いを進める,できるだけ近づかずに交流するなど)を決めても,どうしても子供同士の距離が縮んでしまい,多少密な空間になってしまいました。
・密を避けるための見合う場所を考慮したり,見る際の視点をより具体的に示したりするなど,ギャラリーウォークの場の設定をさらに工夫していく必要があります。