2単元を同時進行 時短で「調べる・まとめる・伝える」力を鍛える

実践のウリ

5 年社会「日本の気候の特色」では、2つの単元で、4つの地域の気候や暮らしの特色について学習します。この2単元を同時に導入し、児童は4つの地域から、自分が調べたい地域を決めます。教科書やインターネットなどでそれぞれに調べ学習を行い、ポスターなどにまとめ ます。単元末には、選択した学習内容について、プレゼンテーションを行います。単元を2つ同時に進めることで、「調べる・まとめる・伝え る」活動時間を確保します。

従来

ねらい / めざしたい姿

それぞれの地域で、気候や自然条件を生かして生活が営まれていることを理解する

展開

・日本は南北に長く、山地の多い国土の特徴を持つ。そのため、低い土地、高い土地、寒い土地、暖かい土地と、それぞれの土地で、特色ある生活が営まれてい る。単元を通して、4つ(選択学習をする場合は2つ)の地域それぞれが、気候や自然条件を生かした生活や文化を形成していることを学んでいく。

1.地域の特徴について導入し、課題を把握する

2.その地域について、教科書や資料集を使って調べる

3.調べたことをまとめる(ノート or 新聞)

4.まとめたことを交流する

※これを2地域(4地域)くり返す。

課題

本来であれば、それぞれの単元で、「調べる・まとめる・伝える」活動を行いたいが、休業による時数の減少により、活動時間の確保が難しい。

実践例
(実践の意図、具体的な手立て、実際の様子など)

2つの単元を同時に進行する意図は2つあります。一つ目は、「調べ、まとめ、伝える」活動のための時数を確保すること。二つ目は、発表と聞く活動の両方 に、必要感を生むこと。「自分しかこの地域の調べ学習をしていない」という状態を作ることで、「自分の発表でしっかり相手にこの地域のことを伝えなくては」、 「このグループの発表を聞いて、しっかり理解しなくては」という意識をもって、単元を進めていきます。
まずは全体で、低い土地(岐阜県海津市)について学習をした際に、地域の気候による1恩恵と2脅威、その3活用と4対策という4つの項目を提示をします。 (海津市の例:1豊かな水 2洪水などの水害 3稲作、ボートなどのレジャー 4堤防、排水機場)
次に、単元を選択して、各自の調べ学習を進めます。どの地域についても、調べた情報を上記の4つの項目に整理しました。まとめる形式は、タブレット、ポ スター、漫才の3つの形式を選択させ、発表を行いました。
実際に調べ学習が始まると、一人ひとりが教科書、資料集を使ってノートに4項目を書き出していました。その後、グループで担当する項目を決め、まとめて いく際に、「さらに詳しい情報はないか」と、インターネットでキーワードを検索して、記事や発表原稿を考えていました。
授業後も、自分が調べた地域以外のことについて、お互いに質問し、教え合うなど、「この地域のことは、○○に教えてもらおう」「自分が担当した地域につい ては、しっかり友達に伝える」という意識を高く保ち、単元を通して学習をすることができました。

成果と課題

成果

・発表する必要感と、十分な活動時間を確保することができました。

・選択して調べた地域に関して、より発展的な内容を主体的に調べることができました。

・聞き手に楽しく、分かりやすく伝わるよう、工夫する姿が多く見られました。

課題

 

・プレゼンを聞く際に、要点整理の穴埋めワークシート等があれば、より必要感を持って聞くことができました。

・学習内容にばらつきが生まれてしまいました。(活動終了後に 1 時間、要点整理、まとめの一斉授業を行い、学習の漏れがないよう補習をしました。)