金沢大学附属小学校
森田健太郎

アートディレクターのえぐちりか先生の動画をみて,ゆめのたまごをつくり始めました。「誰かに作品を見てもらいたいな」という気持ちになったところで,突然スクリーンにえぐちりか先生が!「附属小のみんなー私にもたまごを見せてよー!」と呼びかけています。みんな,びっくり!動画の中だけの存在だと思っていた,えぐちりか先生に作品を見てもらえるなんて!zoomで交流を深め,作品作りに生かしていくのでした。
従来
ゲストティーチャーに来校してもらい、直接自分の
思いやこだわりを話したり、アドバイスをもらったりして、自分の思いに合う表現に近づける。
ゲストティーチャーとともに
1イメージを広げる
2表現する
3交流し、さらに表現する
4ふり返る
5まとめにゲストティーチャーの生の声を聴く
課題
ゲストティーチャーが来校できない。子どもが1カ所に3学級で集まれない。
実践例
(実践の意図、具体的な手立て、実際の様子など)
新型コロナウイルス感染予防の観点から,ゲストティーチャーを学校にお呼びしたり,一カ所に100人余りを集めたりすることが難しい中での授業でした。今回お呼びしたえぐちりかさんは,東京の方なので高額な旅費が発生したり,そもそも売れっ子のため来校できなかったりということも考えられます。何とか出会わせられないかと,オンライン会議システムの使用を考えました。
実際の授業ではオンライン会議システム「zoom」を使いました。ポイントは東京のえぐちりかさんと3年生3クラス96人を双方向で会話ができるということです。具体的には,1~3組すべてに受信用のiPadとスピーカーを設置し,各クラスのプロジェクターでスクリーンに投影しました。また,東京への送信用にハンディータイプのマイクを無線でつなげたスマートフォンを用意しました。このスマートフォンを行き来させ,3クラス同時中継を行いました。
授業中は,先生の登場のタイミングが大切だと考えていたので,スマーフォンを持ったカメラマンが授業の様子を撮影し,先生に見てもらいながら,LINEで連絡を取り合いました。
スクリーン上のえぐちりかさんに話しかけられると,みんな大盛り上がり。自分の作品について双方向でやり取りを行い,ゆめのイメージを深めていきました。
成果と課題

- 遠く離れたえぐちりかさんが,ゲストティーチャーとして機能して
いました。 - 送信用のスマートフォンを,作品や話し手の顔に近づけることで,
えぐちりかさんに意図を細かく伝えることができました。 - マイクを持たせて話をさせることで,ざわついた中でも
しっかり声を届けることができました。 - 「りか先生に会えてうれしかった」というふりかえりからも,
違和感なく出会いの場を作り上げることができました。
- 3クラス同時の難しさがありました。出会いのタイミングや,対話のタイミングを揃えるのが難しかったです。