
毎年、実施している2年生と1年生との最初の交流教材です。学校の各教室を紹介する際の、移動での低学年の密を避けるにはどうしたらよいかと考えました。
ロープをバスのように見立てて使用して、一定の間隔を取りながら移動しました。密にはなりませんが、ロープで繋がり親密になれます。
従来
1年生のために考えて、計画したり、交流したりし、2年生への実感や成長に気付くことができる。
①1年生との交流を計画する
②1年生と交流する (1、2年生が一人ずつペアになり、手を繋いで一緒に学校を回って紹介をする等)
課題
・学年単位、学級単位での1、2年交流では、校内移動が密になってしまう。 ・1、2年生がペアで手を繋いだり、グループで行動したりするなどの集団行動が難しい。
実践例
(実践の意図、具体的な手立て、実際の様子など)
毎年実施している1年生と2年生の交流教材ですが、今年はどのように活動したらよいかを子供と一緒に考えました。手は繋げない、近づけない、密はだめ、けれど1年生の迷子や一人での行動をなくしたい。そこで、以前、学校で児童会が実施していた挨拶列車を思い出し、ロープを使って移動し、観光バスのように学校の中を紹介する計画を立てました。
校内移動が密にならないためにも、児童数が半数の分散登校中に実施しました。今回はペアにはせずに、グループが分かるように同じ色のゼッケンを着用し、グループでの活動をメインにしました。ロープには一定間隔に吊り輪を付けて、1年生を間に挟み、階段の上り下りなど安全に気を付けました。一つの場所に子供が密集しないように、グループごとにコース(出発する階)を変えました。また、時間短縮のために、従来なら、1年生が一人一人学校の地図を持ってキーワードを記入するところ、2年生が地図係を担当して、みんなでキーワードを見つけて確認して記入をしました。
手を繋ぐことはできませんでしたが、ロープで繋がり、みんなで一緒に活動出来て仲良くなれた様子でした。
成果と課題

・成果 ロープを使ったバス型の活動方法で、手を繋いだり、密接したりしなくても、十分グループで活動できました。
新しい生活様式に沿った活動の仕方が考えられました。
・課題 ペアを決めず、ペアでの行動ではなかったので、従来よりは親密にはなれなかった様子でした。