からだでコミュニケーション

三つ子山ワールドに出ぱつ!

めざしたいコミュニケーションの姿

友達の大げさな動きを見たり経験したりして,その共通点と相違点を見付けて楽しむ姿

生き物の特徴をとらえ,なりきって友達と全身で動く楽しさを感じることができるように学習を進めました。動きをイメージし動き続けることができるように,単元を通して毎時間の最初は手遊びの動きから始めました。また動くのも見るのも楽しい大げさな(全身をつかっている,誇張した)動きがどんな動きなのかを理解できるように,よい動きを全体で共有して実際に動いてみました。そうすることで大げさな動きが増え,友達と楽しく全身で動くことができました。

本時のねらいと展開

ねらい

生き物の題材の特徴をとらえ,全身で踊ることができるようにする
(知識及び技能)

展開

①「さようなら こんにちは」の手遊びから全身の動きへ
②ダンゴムシとカエルに変身して動く
③大げさな動きを全体で共有して動く
④ペアでよい動きを見付け,伝え合う

実践例(意図・取組)

動きをイメージし,全身で動き続けることができるように「さようなら こんにちは」の手遊びから始めました。手遊びから始めることで,全員が楽しく動き続けることができました。

ダンゴムシとカエルに変身では,動きにメリハリがつくように伸びる⇔縮む,跳ぶ⇔止まる,速く⇔遅くなど差がつく動きや空間,時間を多様に変化させる言葉がけを行いました。ダンゴムシに変身したA児はお尻まで高く上げて転がりひっくり返った様子を表現していました。そこで,お尻まで上げた動きを大げさな動きと価値付け全体で共有し,実際に動いてみました。友達の大げさな動きを経験し共通点を理解することで,B児はお尻から大きく後転しダンゴムシが転がされる様子を表現していました。クラス全員が同じ空間で,友達の大げさな動きを経験し,自分の動きとの共通点や相違点を実感しながら楽しむことができました。さらに友達の動きから大げさな動きを理解することで子供の大げさな動きが増えていきました。

最後に,動かしていた体の部位を確認しました。体の部位を示したボードを提示し,「〇〇が~でステキ!」を合言葉にペアの友達の動きを見合いよい動きを見付け伝え合いました。

成果と課題

成果

・手遊びの動きから始めることで,抵抗なく全身の動きへと発展させることができました。
・学校内にある三つ子山のように身近な題材を生活科の虫となかよしと関連付けたことで動きのイメージもふくらみ,様々な動きや大げさな動きが生まれました。
・動くのも見るのも楽しい全身を使った大げさな動きを,子供の動きの中から教師が価値付け全体で共有しみんなで動いていきました。そうすることで,子供の大げさな動きを友達に見てほしい,真似をしてほしいという意欲が高まり,大げさな動きがどんどん増えていきました。さらに友達の動きから大げさな動きを理解し,伝えることができるようになっていったと考えました。

課題

・全体で動いていたときに比べ,ペアで見合うときには動きが小さくなってしまいました。ペアで見合うときでも大げさな動きを見せたいと思わせる手だてが必要だと感じました。