合同な図形を書こう/アナログデジタルの併用

合同な図形

ねらい

三角形の構成要素に着目し,合同な三角形をかくために必要な構成要素を考え,説明することができる。

展開

課題設定
合同な三角形のかき方を考えるために,ストーリー性をもたせ,情報不足の三角形を提示した。結果,「3つの頂点の位置を決めるためには,どの部分の辺の長さや角の大きさが分かればいいか」という題意を児童と共有することはできたことはよかった。
自分で考える(端末活用)
自分の考えをもつために,2つの点で意識して行った。1つ目はタブレット端末を活用し,全員に条件が隠されている三角形のイラストを配付したことだ。児童に自分の必要な辺の長さや角の大きさを選ばせることが目的だった。全ての条件が分かっていると最終的にどの部分の条件を使ったかが分からなくなる。隠されている辺の長さや角の大きさのなかで,自分が使いたいところだけ知ることができるようにしたことは有効な手立てだった。
2つ目は自分がどの部分の条件を使ったかを全体で確認できるようにした。この時も使った条件の数に応じて色をつけ,視覚的に他の児童との違いを理解できるようにした。このことは,その後のグループ交流でも「どうして○つの条件で合同な三角形をかくことができるのか?」という思いを持たせることができた。
グループ交流
グループ交流では,本単元まで毎時間必ず全員が同じグループの人に説明をすることをルールとし,継続して行ってきた。 その目的は,発表の時間の確保と考えの収束を中心にしていた。本時では,グループ交流の前に「○つの条件でかけた」という児童によって違いがあった。その疑問を聞き合うことから始めた。自分より少ない条件でかいていた児童の説明を聞いて,納得している様子も多く見られた。自分だけでは考えをもてなかった児童も,交流することで考えをもつことができた児童もいた。
全体交流
グループ交流で考えを伝え合うことで,児童の間でいくつかの考えにまとめることができていた。全体交流では,挙手した児童に発表をしてもらった。しかし,教師側の見取りは不十分であった。児童は様々なかき方を説明していたが,教師側でどの順番で説明するとより児童の考えが深まるかを考慮し,意図的な指名を行うべきだった。
まとめをする
板書を見ながら,合同な三角形をかくためにはいくつの構成要素が分かればいいか,話し合ったかき方の3つの条件を使っているという共通点を見つけ,まとめをかくことができた。
適用題を解く(端末活用)
適用題では,いくつかの図形を配付し,合同な図形をノートにかくことを行った。

事前準備

辺の長さや角の大きさが隠れている三角形のカード

 タブレットの活用で授業準備の時間は短縮できた。また隠れている辺の長さや角の大きさを自分で選んで,使うことができるのはタブレット端末を活用した点で有効だったと感じた。

活用ツール

授業支援システム(ミライシード・オクリンク)

授業を終えて

 タブレットの活用で授業準備の時間は短縮できた。また隠れている辺の長さや角の大きさを自分で選んで,使うことができるのはタブレット端末を活用した点で有効だったと感じた。