端末を介した自由交流

長く続いた戦争と人々のくらし

ねらい

我が国の国民生活がオリンピック・パラリンピックの開催により大きく変わったことについて、考え、適切に表現することができる

展開

課題をつかむ
授業の初めに1943年学徒出陣、1964年東京オリンピックの開会式の写真を比較し、同じ場所で行われているというギャップを感じ取らせ、そこまでしてオリンピックの開催が必要であったのかを問いました。
学習課題<なぜ、日本はオリンピックを開催したのか>
個人で調べて、自由に交流する(端末活用)
調べる時には、授業支援システムに、教科書と資料集の写真の切り抜きをしたカードを用意しました。また、そこに書き込みができるように余白も用意しました。さらに、NHKクリップのリンクも用意し、子ども自信が知りたい情報を選択できるようにしました。交流場面では、端末を持って自由に立ち歩き、良いと思ったカードを友達同士で送り合い、考えを増やしていきました。
全体で交流する(端末活用)
発表時は児童のカードを大型提示装置に投影しました。自分の考えでも、友達からもらった考えを発表しても良いことにしました。様々な観点から、オリンピックの必要性について意見が出ました。
考えを深める
考えを深めるために「最終聖火ランナーの坂井義則さんの誕生日は1945年8月6日、日本はどんな思いを込めて、坂井さんに最終ランナーを託したか。」という発問をした。
まとめる
「経済、国民生活の充実、外交面、どの面であっても、オリンピックを開くだけの価値があった。だから、開催した。」というまとめをしました。
発想を広げる
「2020年のオリンピックで日本が発信すべきことは?」という発問を最後にしました。「前回のオリンピックから、日本が完全に復興し、平和の象徴として発信していくこと」など意見が出て、授業は終了しました。

事前準備

・資料の取り込み

活用ツール

・授業支援システム(ミライシード)、NHK for school

授業を終えて

自力解決の場面では、教科書の資料を見てカードを作成したり、動画クリップの音が再生されていたりと自由に活動している様子でした。書き終わった児童から立ち上がり、紹介したいカードを送り合う場面も見られました。自分が使用しなかった資料については、全体交流の場で扱うことにより、溝を作らずに学習をすることができたと思います。