振り返りの共有から学びを深める

一つの花

ねらい

登場人物の気持ちや行動などについて,場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像することができる。

展開

課題をつかむ
前回の課題に対する子どもたちのよい気づきをしていたノートを大型テレビに映し、どのような気づきがあったのかを視覚的にも共有した。また、子どもたちのノートの言葉から本時の課題にもつながるものを取り上げ、課題解決意識につなげた。
課題<どうしてお父さんはゆみ子をめちゃくちゃに高い高いしたのか>
個人で考える
全文シートを用いて、考えのもとになる叙述に線を引き、その近くに付箋を貼り、付箋に考えを書いた。こうすることで「根拠を明確にして考えを持つ」ことを意識させた。
全体交流
互いの考えを話し合い、出た意見を教師は板書で整理した。
個人で考える
互いの考えを聞き合い、考えが深まったこと、新たに気づいたことを中心に、自分の考えをノートに再構成させた。
学習のふり返り(端末活用)
「課題に対する考えを持つとき、どのようなことに気をつけて読んだのか」をふり返らせた。端末を用いて、考えを書かせ、端末上の提出BOXに送らせた。
自由交流(端末活用)
自分の考えを提出した児童から他の児童のふり返りを端末上で見る時間を設定した。

*なお、このふり返りは、教師端末を用いると毎時間の個人のふり返りを1枚のエクセルシートにまとめることができる。単元の終末に毎時間のふり返りをまとめたものを提示することで「ついた力」を子どもたち一人一人がふり返りやすくなる。

活用ツール

・授業支援システム(ミライシード・オクリンク)

授業を終えて

端末がなかった場合、ふり返りを書く際は子どもの中には、何を書けばいいか個別の支援を必要な場合もあった。しかし、本実践のように互いのふり返りを見える状況を作ることで「自分の学び」について「他者の学び」を参考にして見つめ直すことができる。また、自分では、まだできていない物語を読む視点にも気づくことができるので次の授業の目的にもつながる。