端末持ち帰りによって可能となる授業づくり

わたしたちのまち、みんなのまち

ねらい

土地の様子に注目する中で、金沢市の海沿いエリアの土地の様子をつかむことができる。

展開

【家庭学習】クラウドにアップした映像を見る
Google Classroomにドローンで撮影した上空からの写真と、教師が撮影してきた写真を投稿しておきます。子供は、家庭で自分の端末からClassroomにアクセスし、海沿いエリアの写真を見ます。
【家庭学習】気付きをコメント欄に記述する
これまで授業前半部で行っていた気付きや分かったことの共有の代替として、Google Classroomのコメント欄で代替することを試みました。工場がある、船がある、コンテナがあるなど気がついたことや、疑問に思ったことなどがコメント欄に書かれていました。
気づきを確認する
コメント欄に気づきを書いたとしても、全員が同程度に目を通しているわけではありません。そこで、目を通していない児童のためにコメント欄に目を通すことを指示しました。その後、気づきを確認する意味で、導入の短い時間でコメント欄に書いた気づきの代表的なものを全体で確認しました。確認の際には、映像資料や副教材のどこに注目したかを明らかにさせ、ディスプレイに投影させ、発表していきました。
課題について個人で考える
海沿いエリアは、「ずばりどんなエリアだと言えるか」ということをノートに記述させました。大半の子供は、船や港や工場があるエリアという事象の羅列で終止していたのに対し、中には「海を中心に、物の行き来がさかんな地域」や「『運ぶ』でものがつながる地域」など事象と事象を関連付けている子供が複数いました。
<海ぞいエリアはどんなエリアだといえるか>
全体で共有し、学習をまとめる
事象の羅列で終止していない児童の考えを複数提示しました(海を中心に、物の行き来がさかんな地域や『運ぶ』でものがつながる地域など)。その意図を考えさせる中で、海ぞいエリアの特色を確認しました。従来の授業だと、どんなエリアかということは授業終末になりますが、家庭学習で気づきを共有することができ、時間の短縮ができたため、事象と事象を関連付けて考えることに多く時間を割くことができました。実際に、「船で運ばれてきたものがコンビナートに運ばれて、近くの工場に運ばれていっている」という考えや、「海で採れた魚がすぐに市場や倉庫に運ばれていっている」という考えが出てきていました。

事前準備

家庭で海沿いエリアの映像からの気づきをGoogle Classroomに書き込む

活用ツール

Google Classroom

授業を終えて

【成果】
・事象と事象を関連付けて考えるということに時間をかけることができました。
・コメント欄で疑問を投げかけ、そのことについて互いの考えを述べ合うという従来にはなかったコミュニケーションが生まれていました。
【課題】
・資料のどこに注目したかについて、マーキング機能などを使わせながら説明させることも行っていきたいと考えています。