紙版画の製作時間短縮

実践のウリ

 休校による未履修題材を本来の時間数より短い時間で製作します。表すものを「主役」と「まわりの様子」の2つに分けて考え,主役は画面の面積の約半分となるように構図を取ります。これにより,子供自身が一番表したいものを明確にします。まわりの様子については,主役がしていることやその場所が見る人に伝わることを意識させます。画面内の構成要素を最小限にして製作時間を短縮します。

従来

ねらい / めざしたい姿

自分が表したいことをどのような大きさや構成要素で表すか考えて版をつくることができる。

展開

1.一番表したいものやこと(=主役)を決めて,画面の約半分の面積になるように表現する。

2.主役のいる場所や主役がしていることが見る人に伝わるように,まわりの様子を表現する。

課題

新学年での題材を進めなければならないのに,休校になったための昨年度の未履修がある。

実践例
(実践の意図、具体的な手立て、実際の様子など)

 昨年度カリキュラムの予定時数をかけていては,新学年で行う題材の学習が遅れてしまいます。未履修題材を少しでも短時間で履修し,新学年で行う予定の題材に早く取り組めるようにと考えました。また,未履修や休校に関わらず通常より少ない時間でも表したいものを見つけ,構図や構成要素と言った表し方を工夫し,より見る人に伝わるように要領よく製作する方法があることに気付かせるようにしました。
 子供が表したいことを,①「主役」,②「まわりの様子」の2つに絞りました。作例をもとに表されている様子を問いました。子供より,「うさぎとかめが運動会で競走している」と答えました。なぜ,運動会だとわかるかを問うと,主役の頭上に旗がかかっているからと答えていました。また,作例の構成要素をもとに,画面の中での主役が占める面積割合について考えさせました。その割合は画面の約半分を占めていると答えていました。表すものが小さかったり細かかったりすると製作に時間がかかり,また,構成要素が多い場合も同様であることを伝えました。
 子供は紙版づくりで,一目見て何がどうしている様子が分かるように意識して製作していました。また,時間短縮のために構成要素は最小限で,主役を主役らしく大きくするため,版の材料をはさみで大きく切っていました。

成果と課題

成果

4年生の紙版画は本来6時間のところ5時間で行えました。

課題

昨年度3月の休校になった時点で4年生3学級の間に進度の差があったので,個々には時間的余裕の差がありました。