星野富弘さんの事例から体の不自由な人について考える(4時間)
星野富弘さんの作品との出会いを通して、星野さんの置かれた境遇に共感すると共に、星野さんの生き方や作品を通したメッセージについて考えた。首から下が動かなくても、口に絵筆を加えて見事な絵や詩を表現する星野さんの素晴らしさを感じるだけでなく、体の不自由な人たちは自分の個性を生かして、当たり前のように生きていることに気づくことができた。
体が不自由な人の生活を体験をする(2時間)
体の不自由な人がどのような生活をしているか、アイマスクをしての歩行体験、並びに車いすを押したり、押してもらったりする体験を行った。普段歩きなれている教室や廊下ですら、アイマスクをすると足がすくむほど恐怖を覚えることや、車いすで押してもらうときにスピードが出ると怖いことを実感することができた。
パラリンピック競技について調べる(3時間)
東京オリンピック・パラリンピックの公式DVDを視聴し、パラリンピック競技に興味関心を持たせた。実際に行われる競技の中から特に自分が興味を持った競技を1つ選び、ホームページからの情報をもとに調べ活動を行った。
調べた項目=いつごろ始まったか 特別なルールはあるか オリンピック競技との違い
調べたことをスライドにまとめる(8時間)
Googleスライドを使って、一人ずつ自分が調べた競技についてスライドにまとめた。児童は、プレゼンテーションを作成することが初めてであったので、1ページずつ大型テレビで作成過程を提示しながら、作成していった。写真を載せる場合は、ホームページのURLも一緒に 載せるなどリテラシーも指導した。文字入力のスピードだけでなく、スライドづくりの内容理解も個人差が大きかったが、近くの児童同士で教え合う姿が自然に生まれていた。
スライドを修正する(2時間)
3人1組で端末を持ち寄り、自分が作ったスライドを見せあいながら、どうすればより見やすいスライドになるか、文字の色や大きさ、写真の大きさなどを修正した。文字の大きさや色の変え方についても、3人で分からなければ、他のグループに聞きに行くなど自分のスライドをより良いものにしようと意欲的に関わっていた。
発表する・ふり返る(5時間)
発表の練習・大型テレビに投影しての発表のやり方を学んだ後、自分たちが作ったスライドを一人ずつ発表した。予め、相互評価する視点を伝え、それに沿って発表練習を行った。
作成したスライドについては、端末を持ち帰った時に家の人に見てもらうこともできた。
今年開催のパラリンピック…子どもたちは知っているようで、実はそれほど知らないのかもしれません。
0改めて知る機会があり、それを深掘りして調べ、実際に見て、感じたこと考えたことを活きた言葉として引き出す活動はとても大切なことと考えます。
しらべ、まとめる活動も、一人一台端末により、よりタイムリーに、必要なときにさっと取り出し、まとめ,共有できるようになってきています。また、多くの学校での実践を見ていても、自分の考えやまとめたものを友達に見てもらうことの障壁はかなり下がってきているように感じます。そこで素朴な考えをまず出し合い、そこから一歩ずつ深めたり、他の考え方があることに気付いていくことが重要なポイントとなります。
今後も気軽に活用し、多面的多角的な考え方の交流に取り組んでみてください。