勝つか負けるか、体でスポーツを表現!!

スポーツを表現しよう!(表現運動・表現)

実践のウリ

 表現運動といえば,先生が躊躇してしまうことはありませんか?しかし,いざ取り組んでみると子供はノリノリで動き出します。表現運動はこのコロナ禍には適している領域です。なぜなら,身体でコミュニケーションを図るので,友達との距離を取ることができるからです。また,表現する方も見るほうも,どちらも表現運動のおもしろさを味わうことができるからです。この表現運動の実践は誰でも簡単に取り組むことができると思います。

めざしたいコミュニケーションの姿

メンバーの身体表現の方法を共感したり理解したりして聞く力

本時のねらいと展開

ねらい

自分たちが決めたスポーツの題材の主な特徴を捉え、表したい感じをひと流れの動きで即興的に踊ったり、簡単なひとまとまりの動きにして踊ったりすることができるようにする。(知識及び技能)

展開

1.ウォーミングアップ【ボクシングで勝った!負けた!】
2.本時の課題をつかむ【〇〇な感じのスポーツを表現しよう!】
3.グループで踊りこむ【ひとまとまりの動きをつくる】
4.発表し合い、感想を伝える
5.ふりかえりをする

実践例(意図・取組)

 本時はグループでスポーツの中から一つ題材を決め,ひとまとまりの動きを表現しました。ひとまとまりの動きは,【練習風景(はじめ)ー攻防から勝負が決まる瞬間(中)ー勝敗の感情を表す(おわり)】としました。このように,全グループが同じ流れで表現することで,見合うときによい動きを見つけやすくなると考えました。小綱奪いを題材としたグループは,【ピストルが鳴り綱へ走る(はじめ)ー綱を奪い合う(中)ー勝敗が決して喜ぶ/悔しがる(中)】を表現しました。中では綱を奪い合う表現ができるように,腰を落として半身にして構え,引っ張ったり引っ張られたりしていました。おわりに向けて,負けたほうはスローモーションで体が引っ張られ飛んでいく様子を表現していました。見ていた子供からは「本当に綱が見えるようで上手だった。」「スローモーションのところが大げさで見ていておもしろかった。」という感想をもらっていました。他のどのグループもひとまとまりの動きをみんなの前で発表することができ,多くの子供が「表現運動が楽しかったからまたやりたい。」とふり返っていました。

成果と課題

成果

・導入として「ボクシング」を題材としたこと(二人で行うため多くの友達とコミュニケーションがとれること「殴る―殴られる」の対応する動きが生まれやすいこと)で、表現運動のおもしろさを全員が味わい意欲的に学習に取り組むことができました。

・ひとまとまりの動きの内容をある程度決めておくことでグループで話し合うことが焦点化されたため、全グループが自分たちで選んだスポーツの表現を発表することができました。
・そのスポーツを表現すると動きが細かく小さくなってしまうことも多いが、中の最後の場面でスローモーションを取り入れるという条件を付けたことで、大げさで迫力のある動きをしている子供が多かったです。

課題

・攻防のあるスポーツを選んだグループ(雪合戦,サッカーなど)は,スローモーションが効果的でありねらいに迫る表現ができていたが,攻防のないスポーツ(陸上・短距離走,アーチェリーなど)を選んだグループは不十分なところがありました。