なぜなぜ? 筆者の意図は?

筆者の主張や意図をとらえ,自分の考えを発表しよう

めざしたいコミュニケーションの姿

[学年] (Phase3)話合いによって最適解を見いだしたり、合意形成したりする姿
[単元]  (Phase3) 多様な考えを出し合う姿
     (Phase3) 互いの意見を出し合い,筆者の意図に迫ろうとする姿

単元を通して児童がグループ内で主体的に話合いを進めたり,自分の役割や立場を明確にしたりして話合いを行い,その話合いを児童が個々及びグループで評価していくことにします。まず,話合いの型を提示し,型に沿った話合いを行わせました。話合いが主体的に行われるために,個々が考えを明確にして話合いに臨めるようにしていきます。そのために,児童が思考ツールを活用し,思考を整理して話合いに臨めるようにします。次に,授業の終末には話合いのふりかえりではルーブリックを使って評価を行させます。個々の話合いの仕方だけでなく,グループでふりかえりをさせることで,個々の感覚のズレに気付き,次の話合いに生かせるようにします。

本時のねらいと展開

ねらい

文章を読んで理解したことに 基づいて自分の考えをまとめることができる。

展開

①課題を確かめ,結果から考えをもつ
②四つの事例について詳しく読む。
③なぜ筆者がわかりやすい事例を挙げて説明しているのかを考える。「コミュニケーション場面」
④学習のまとふりかえりをする。

めざすコミュニケーションの姿に迫るための手立て

★疑問などの話合いの観点を明確にし,板書に位置付けることで,主体的に話合いが行えるようにする。
★ルーブリックを使い,継続的なふりかえりを行うことで,自己の変容に気付かせる。

実践例(意図・取組)

 本時では,目的に応じて,文章と図表などを結び付けるなどして必要な情報を見つけたり,論の進め方について考えたりすることができる力をつけるために行いました。そのために,説明的文章の中に書かれた事例を読み,筆者がその事例を使った意図やその順番に書いた意図を叙述を基に考えました。様々な思考ツールを用いて自分の考えをもった状態で話合いを進めたことで,話合いを活発に行わせることができました。その後グループでの考えを全体で共有しながら,本時のねらいに迫っていきました。
話合いでは,継続的に行ってきているため,複数の話合いの型の中からどの型を選ぶとどんなメリットがあるかをつかんできていました。本時でも,自分たちに合った話合いの方法を選ぼうとする姿が見られました。また,話合いの中でもグループ内の全員が話合いに参加し,グループ内での考えをまとめていく姿が見られました。
しかし,ルーブリックからグループ間で考えを共有をしていたが,話合いとして相手を説得したり,共感をもってもらったりできたという思いには至っていなかったということがわかりました。また,個人でも自分の役割を意識してはいるが,その役割が適切かどうかは判断できていないことがわかりました。

成果と課題

成果

・成果としては,継続的に話合いを行ったり,個々の考えをしっかりともたせたりしたことで話合いの停滞がなくなりました。また,型を提示したことで自ら話合いの型を選び,より主体的に話合いを進めることができました。

課題

・課題としては最適解や合意形成をしていくためには,話合いでの自分の役割を明確にし、児童同士で共通理解をすることでより質の高い話合いが行えるようになると考えます。

学びのバトン

 ①清水(国語)→ 次は、②②中前(体育)実践になります。
        ・話合いを活発にさせるために役割を明確にさせる。