チョコが食べられた!      かけ算を使って求めよう

九九をつくろう

めざしたいコミュニケーションの姿

・自分の考えを友達に筋道立てて伝える姿
・自分の考えと友達の考えの共通点や相違点を理解して聞く姿

「チョコレートが食べられている!」空いているところがあるチョコレートの数をかけ算を使って求めます。まとまりをつくったり、分けたり、ひいたりしながら、かけ算を使って解決できないか考えていきます。一人一人が自分の考えを説明する場を設けるために、ペアタイムを設定しました。図を指し示しながら友達に自分の考えを説明することができました。

本時のねらいと展開

ねらい

乗法九九を総合的に活用して、ものの数の求め方を、かけ算を用いて解決できるように工夫して考え、説明することができる。

展開

1.課題をつかむ
2.自分の考えをもつ
3.考えを伝え合う
4.適用問題をする
5.まとめとふり返りをする

実践例(意図・取組)

 前時は、箱いっぱいに入ったチョコレートの数をかけ算を使って求めました。本時では、チョコレートの図を見せると、「食べられている!」「空いているところがある」と前時との違いを見つけながら、課題を設定していきました。自分の考えをもつ場面では、「囲む」「まとまり」「分ける」などの既習のアイテムを使いながら、図に書き込んでいきました。
 自分の考えを友達に分かりやすく伝えるためには、図や式を用いながら、言葉で表現することがとても大切だと考えました。そこで、ペアタイムでは、書いた図を指し示しながら自分の考えを友達に説明しました。
 また、図の同じ数のまとまりを〇で囲んだり、分けたところに線を引いたりして考えを書かせたことで、考え方の共通点や相違点を明確にすることができました。
 適用問題では、違う形の問題に挑戦し、色々な方法で答えを見つけようととても意欲的に取り組むことができました。

成果と課題

成果

・単元を通してペアタイムを設定してきたため、ほとんどの児童が自分の書いた図を指し示しながら説明することができました。
・全体交流の場面では、図を見ただけで、「あ~」「そういうことか」「なるほど」ととても良い反応が見られました。

課題

・「同じ数のまとまりをつくるとかけ算が使える」という押さえが弱かったため、「分けたりひいたりすると答えが求められる」というまとめを書いている児童が見られました。
・適用問題に取り組む際に、同じ方法で答えを見つけている児童がいたので「まとまり」「分ける」「ひく」の三通りの方法で解けるか挑戦させても良かったです。